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会社概要ページに書くべきこと:人にもAIにも伝わる会社情報の整え方

会社概要ページは、お客様が取引の前に確かめるページであり、検索エンジンやAIが「何の会社か」を知る手がかりでもあります。Googleの公式の文書をもとに、書く項目、表記のそろえ方、構造化データの確かめ方を、中小企業向けに整理します。

執筆:Laugh Mind 編集部 監修:柴田 翔太郎(株式会社Laugh Mind 代表取締役)

会社概要ページには、正式な社名、会社を説明する一文、所在地や連絡先、事業の内容を、サイトの中でも外でも同じ表記で書くことが大切です。Googleは、組織の構造化データ(検索エンジンに内容を伝えるための決まった形式のデータ)を、ホームページか会社概要のような、組織を説明する1つのページに置くよう勧めています。特別な「AI向けの書き方」は要らず、人が読んで確かめやすいページが、検索やAIの回答でも会社を正しく見分けてもらう土台になります。

この記事では、次のことがわかります。

  • 会社概要ページが、検索やAIの回答の時代にあらためて大事な理由
  • 会社情報について、Googleの公式の文書が勧めていること
  • 書く項目と、表記をそろえるときの注意
  • 構造化データとページの読み取りの確かめ方

会社概要ページは、なぜ今あらためて大事なのか

会社概要ページは、お客様や求職者が「この会社は実在するか」「何をしている会社か」を確かめるページであり、検索エンジンやAIが会社を見分ける手がかりにもなります。

Googleは、有用なコンテンツを自分で評価するための質問の1つとして、コンテンツが信頼できることを示す情報を出しているかを挙げています。その例として「著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(例: 著者のページへのリンク、サイトの概要ページ)」としています。会社のサイトでは、会社概要ページがこの「背景情報」の中心です。

AIによる検索でも、公式のページを見つけやすくする動きがあります。Googleは2026年10月15日に、AIモードとAIによる概要(AI Overviews)の更新を発表しました。その中で、特定の手続きや情報について公式の場所が1つか2つしかないとき、そのリンクを回答の上の専用の欄に、役に立つ理由の説明とともに出す表示をテストするとしています。どのページを公式と判断するかの基準や、日本での提供の予定は、この発表では説明されていません。会社概要ページを整えれば必ずこの欄に出るわけではありませんが、公式の情報の置き場所を分かりやすくしておくことは、人にとっても役に立ちます。

会社情報について、Googleの文書が勧めていること

Googleの文書で、会社概要ページに関わるのは主に次の3つです。

1つ目は、組織(Organization)の構造化データです。Googleは、ホームページに組織の構造化データを入れると、組織の管理情報を把握し、検索結果で組織を明確にできるようになると説明しています。置く場所については、次のように書いています。

この情報を、ホームページまたは組織の説明を掲載した単一のページ(例: 企業情報ページ)に配置することをおすすめします。

必須のプロパティ(項目)はなく、会社に当てはまる推奨のプロパティをできるだけ多く入れるよう勧めています。社名の name については「サイト名に使用しているのと同じ name と alternateName を使用します」としています。

2つ目は、サイト名です。サイト名は、検索結果でページの取得元として出る名前です。Googleは「ホームページ全体で一貫したサイト名を使用してください」としていて、WebSite の構造化データで指定する名前と、ページの題名や見出しなどの名前が一致している必要があるとしています。名前には、「Google, Inc.」ではなく「Google」のような、一般に認知されている簡潔な名前を勧めています。

3つ目は、生成AIの検索に向けた最適化のガイドです。AIのための特別なマークアップは要らないとしたうえで、構造化データは通常のSEOの一部として使い続けることを勧めています。また、ローカルビジネスについては、状況に応じて生成AIの回答にローカルビジネスの情報が含まれる場合があり、Google ビジネス プロフィールなどを使うと、AIの回答とほかの検索結果の両方で表示されやすくなると説明しています。

会社概要ページに書く項目

Laugh Mind では、中小企業の会社概要ページに書く項目を、次のように整理しています。右の列は、組織の構造化データで対応するプロパティの例です。

項目書き方のポイントプロパティの例
正式な社名「株式会社」まで省かずに。英語の表記や読みがあれば併記するlegalName(name・alternateName はサイト名と同じ)
会社を説明する一文「〇〇は、△△を支援する会社です。」の形で、何の会社かを1文でdescription
所在地郵便番号から建物名まで。移転したら、すぐに直すaddress
電話・メール・問い合わせ受け付ける時間も書く。構造化データの電話番号は国コードから(+81-3-…)telephone・email・contactPoint
設立・代表者設立の年月日、代表者の名前と役職foundingDate
事業の内容事業ごとに、何をするかを短い文で。サービスのページへリンクする(本文で説明)
従業員数「2026年10月時点」のように、いつの数字かを添えるnumberOfEmployees
ほかのサイトの公式のページSNS や Google ビジネス プロフィールなど、自社が管理するページsameAs
ロゴ112×112ピクセル以上の画像logo

書くときの注意

  • 会社を説明する基本の一文を決め、トップページ、SNS、会社案内の資料などで使います。短くするときも、何の会社か・誰に何をするかは食い違わないようにします。
  • 事業の内容は「Web制作/コンサルティング」のような単語の並びだけにせず、誰に、何をする仕事かを文で書きます。初めて訪れた人にも、仕事の中身が伝わります。
  • 数字は、いつの時点かを書き、古くなったら直します。
  • 構造化データには、ページに書いていないことを入れません。Googleは、構造化データの品質に関するガイドラインで「ページの読者に表示されないコンテンツをマークアップ しないでください」としています。

表記を1つにそろえる(サイトの中と外)

会社概要ページを整えても、ほかの場所の情報が違っていると、人は迷います。Googleも、生成AI機能ではブログ、動画、フォーラムのディスカッションなど、ウェブ上で製品やサービスについて語られていることを表示できると説明しています。自社のサイトの外にある情報も、会社の見え方に関わるということです。

そろえる対象は、次のとおりです。

  • 社名の表記(株式会社の位置、英語の表記、全角・半角)
  • 会社を説明する一文
  • 所在地と電話番号(移転や番号の変更のあと)
  • サービスの名前
  • Google ビジネス プロフィールの情報
  • SNS のプロフィール
  • 求人サイトや紹介サイトなど、外部の掲載

外部のサイトは自社で直せないことが多いので、どこに何が残っているかを一覧にし、掲載元に修正を頼みます。

会社を説明する一文と正式な社名を真ん中に決め、会社概要ページ、構造化データ、Googleビジネスプロフィール、SNS、外部の掲載の5つに同じ表記を使うことを示した図。
会社の名乗りは、真ん中で1つに決めてから、各所に配ります。

構造化データとページの読み取りを確かめる

  • 会社概要ページ(またはトップページ)に、組織の構造化データが入っている
  • 構造化データの社名・住所・電話番号が、ページに書いた内容と同じ
  • WebSite の構造化データのサイト名が、トップページの題名や見出しの名前、組織の name と同じ
  • リッチリザルト テスト(Googleの検証ツール)で、重大なエラーがない(ツールが見るのは書き方の誤り。社名や住所が正しいかは、自分で照らす)
  • Search Console の「URL 検査」で[公開 URL をテスト]を行い、[テスト済みのページを表示]の HTML やスクリーンショットに本文が入っている(ふだんの結果は、前にインデックスに登録された時点のもの)
  • 本文がHTMLに入っていて、画像やJavaScriptの後からの表示だけに頼っていない

最後の点について、Googleは、ブロックされていない限りJavaScriptの中のコンテンツも処理できるとしていますが、JavaScriptのフレームワークを使うサイトのSEOは、ほかの種類のサイトより複雑になることが一般的だとも説明しています。会社概要は、画像やJavaScriptの演出に頼らず、ページの文字として載せておくと安心です。

私たちLaugh Mindの経験

私たちLaugh Mindも、自社の会社サイトをAIO SCORE 100で診断し、会社情報まわりの指摘を直しました。

1つは、会社の名乗りがばらばらだったことです。英語の社名、会社の説明、サービス名が、ページや資料ごとに違っていました。そこで、会社を説明する一文を1つに決め、会社サイト・LP・資料・SNSの表記をそろえました。

もう1つは、外部の掲載に古い情報が残っていたことです。調べたところ、移転前の住所が10か所以上の外部サイト(制作会社の紹介サイト、求人サイト、まとめ記事など)に残っていて、旧ブランド名が残っているところもありました。各サイトに修正を頼んでいます。

あわせて、会社情報(Organization)などの構造化データを入れ、Schema Markup Validatorでエラー・警告がないことを確かめました。本文をJavaScriptで後から表示する作りも、見た目を変えずに、本文を最初からHTMLに入れる形に直しました。

外部に残った古い情報は気づきにくいので、社名や旧住所で一度検索してみることをおすすめします。

まとめ

  • 会社概要ページは、人が会社を確かめるページであり、検索エンジンやAIが「何の会社か」を知る手がかりでもある
  • Googleは、組織の構造化データを、ホームページか会社概要のような1つのページに置くことを勧めている
  • 正式な社名、会社を説明する一文、所在地、連絡先、事業の内容を、文で、時点を添えて書く
  • 社名や説明の一文は、サイトの中と外(ビジネス プロフィール・SNS・外部の掲載)でそろえる
  • 構造化データはページの内容と同じにし、検証ツールとURL 検査で確かめる

最初の1か月の進め方は「中小企業のAI検索対策、最初の30日でやること」で、構造化データの全体の見直しは「FAQの表示が終わったあとの構造化データ」で紹介しています。自社の会社情報が、検索やAIからどう見えているかをまとめて確かめたいときは、AIO・LLMOソリューションの診断「AIO SCORE 100」もご覧ください。

参考・出典

  1. Google 検索セントラル「組織(Organization)の構造化データ」 ↗
  2. Google 検索セントラル「Google 検索でのサイト名」 ↗
  3. Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」 ↗
  4. Google 検索セントラル「Google 検索における生成 AI 機能に向けた最適化のための Google ガイド」 ↗
  5. Google 検索セントラル「構造化データに関する一般的なガイドライン」 ↗
  6. Search Console ヘルプ「URL 検査ツール」 ↗
  7. Google 公式ブログ「More ways to connect with the web from Search」(2026年10月15日・英語) ↗

この記事の監修者

柴田 翔太郎株式会社Laugh Mind 代表取締役

Webディレクターとして企業サイトやブランドサイトの制作に携わったのち、2021年に株式会社Laugh Mindを設立。企業・採用ブランディングから、Webサイトの制作・改善・運用、AIO・LLMO(AI検索最適化対策)まで、企業の魅力を伝えるための支援を手がける。

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